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2023.01.10
熊本・黒川温泉に行きたい!街全体がひとつの旅館?!人々に愛される理由を解明
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熊本の有名な温泉地・黒川温泉。
今では国内だけでなく海外からも観光客が訪れる名物温泉スポットですが、人気が出ずに苦戦した過去があるのを知っていますか?
今回は黒川温泉が人気になった理由と、愛される理由を徹底解明していきます!
熊本・黒川温泉とは?
熊本県・阿蘇の奥地にあり、大分県との県境に位置する「黒川温泉郷」。
今や人気の観光スポットですが、2000年まで地元の新聞が発行する「熊本県万能地図」に掲載されていなかったほど、秘境の温泉なのです♨
黒川温泉の地蔵伝説
黒川温泉には、「首なし身代わり地蔵」伝説があります。
- その昔、塩売りの貧しい若者と病気の父がいた。
- お金がない若者は商売物の塩を地蔵にお供えした。
- そして瓜畑で瓜を盗んだが、すぐに地主に見つかった。
- 首をすぱっとはねられた若者だったが、その首はお地蔵さんのものだった。
塩をお供えした若者を守ろうと、お地蔵様が身代わりになってくれたのです。
その後、首だけのお地蔵様を肥後の国にまつろう、と修行者が持ち帰りました。
旅の途中、黒川に差し掛かったところで、なんとお地蔵様が「ここに安置してくれ」と声をかけてきたそう!
そこで黒川にお堂を建てたところ、この地から温泉が湧きでるようになったそうです。
【暗黒期】1960・1970年代の黒川温泉
「黒川温泉」は、江戸時代中期には”湯治の場”として知られていました。
1964年には日本百名道・やまなみハイウェイが開通し観光客が増えましたが、すぐに鳴かず飛ばずに。
1970年代は高度経済成長期ということもあり、車で阿蘇や別府に旅行しに来る観光客は多くなりました。
その一方で、相変わらず「黒川温泉」は鳴かず飛ばずでしたが、旅館にUターンや婿入りで来た二代目・三代目といった若い風により、少しずつ「黒川温泉」にも兆しが見えてくるのです。
【奮闘記】1980・1990年代の黒川温泉
この時期は、全国的に”秘境ブーム”が起こり「黒川温泉」も徐々に認知されてきました。
このあたりで旅館組合の阻止を再編成し、本格的に「黒川温泉」の景観づくりが始まったのです。
統一感のある看板に変えたり、絵になる風景になるよう植樹を行い、今では定番となっている「入湯手形」「露天風呂巡りの黒川温泉」のブランドが確立しました。
その後「入湯手形」は評判となり、メディアでも多く取り上げられるように。
黒川温泉郷は全体が1つの旅館というブランドを確立したのです。
【黒川温泉名物①】入湯手形
30軒の宿と里山がある黒川温泉では、その風景すべてを1つの旅館ととらえ、それを総称して「黒川温泉一旅館」と呼んでいます。
黒川温泉にある旅館27か所の露天風呂の中から、1枚の入湯手形につき3か所を選んで入れるシステムです。
入浴手形はウッド調で可愛らしく、思い出の品として飾っておくのにもぴったり♪
3か所のうち1か所は飲食やお土産に利用できるとのことなので、かしこく使いましょう。
■黒川温泉 入湯手形
料金 | 大人1枚:1,300円 |
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購入方法 | 黒川温泉内の各旅館/黒川温泉旅館組合の「風の舎」 |
有効期間 | 購入日から6カ月 |
入浴時間 | 8:00~21:00 |
【黒川温泉名物②】かっぽ手形
かっぽ手形では、対象の旅館や商店の中から3か所を選び、【お酒1杯+おつまみのセット】を楽しめます。
どぶろくや日本酒、焼酎など地酒を堪能できるほか、ノンアルコールも含まれるので、お酒が苦手な方にもおすすめ!
店舗に手形裏のシールを私、お酒やドリンク・おつまみをもらいましょう♪
■黒川温泉 かっぽ手形
料金 | 1,500円 |
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販売場所 | 黒川温泉内の各旅館/黒川温泉旅館組合の「風の舎」 |
参加店舗 | 旅館(11軒)/商店・飲食店(1軒) |
入浴時間 | 15:00~21:00 |
【黒川温泉名物③】浴衣で街をめぐる
黒川温泉の旅館では、それぞれオリジナルの浴衣が準備されています。
浴衣姿で温泉街を散策できるので、非日常感を味わうのにもぴったりです。
歩くだけでも美しい黒川温泉の景色を堪能するほか、浴衣姿で写真を撮るのもいいですね♪
浴衣で歩くだけで、旅が一段と特別なものになること間違いなしです!
■浴衣レンタル(浴衣・帯・雪駄)
料金 | 1,500円 |
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受付 | べっちん館事務所 |
貸し出し時間 | 10:00-16:00 |
魅力溢れる黒川温泉を楽しもう♪
明るいうちは日本独特のわびさびを、夜になると幻想的な雰囲気に早変わりする「黒川温泉」。
黒川温泉誕生の歴史や伝説を知ると、より一層楽しい体験ができそうですよね✨
魅力あふれる黒川温泉で、素敵な時間を過ごしましょう!