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ようこそ「地獄」へ。【別府地獄めぐり】7つの地獄を徹底解剖!

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大分県・別府と言えば温泉。

その中でも特に「入らない温泉」という斬新さで、国内だけではなく海外からも観光客が多く訪れるのが「別府地獄めぐり」です。

今回はそれぞれの地獄の魅力や全貌をご紹介します!

別府地獄めぐりって?

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ようこそ「地獄」へ。

キャッチーなワードが印象的な「別府地獄めぐり」は、おんせん県としても有名な大分県・別府市にある観光地です。

別府市の鉄輪・亀川の地獄地帯は「豊後風土記」において、1000年以上も昔から噴気・熱泥・熱湯などが噴出していたと記されています。

その当時は近寄れない忌み嫌われた土地だったことから「地獄」と呼ばれるようになったのだとか。

7つの地獄を巡る「別府地獄めぐり」は、国内だけではなく海外からも多数の観光客が訪れる人気のスポットなのです✨

別府地獄を巡るには?

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別府地獄めぐりは7つの地獄を巡ります。

そのため、6か所以上巡る場合は共通鑑賞券がお得。

観覧券はどの地獄からでも購入可能です。

1か所の地獄につき1回しか使用できませんが、チケットの有効期間は購入日・翌日の2日間なので、じっくり巡りたいときは2日間かけてもよさそうですね✨

販売時間は8:00~17:00と早めの時間から観光できるので、混雑を避けたいときは早めの時間が狙い目でしょう。

■別府地獄めぐり共通観覧券

1か所 400円
共通鑑賞券 2,000円

別府地獄めぐりの回り方は?

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別府地獄めぐりは7つの地獄があり、1か所鑑賞するごとに30~40分の時間がかかるため、いかに効率よく巡れるかが大事になってきます。

特に他の地獄から離れている地獄もあるため、効率よく回るのをおすすめします。

ちなみに、バスツアーも開催されているため、車がない時でも安心です◎

以下一例として「海地獄」に始まり「龍巻地獄」で終わるコースをご紹介します。

駐車場に戻る時間も飽きることなく別府の雰囲気を楽しみましょう!

別府地獄めぐり①【海地獄】

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地獄の中でも一番大きいのが「海地獄」です。

コバルトブルーの綺麗な見た目は、とても地獄という名前には似つかわしくありませんよね。

この青色は、温泉内の成分・硫酸鉄が溶けるのが原因とのこと。

こ~んなに綺麗な見た目をしていても、温度は98度!

濛々と立ち込める煙が印象的です。

■海地獄

泉質 含食塩酸性泉(ラジウム硫酸鉄を有す)
深度 泉脈まで深さ200m
泉温 約98度
観光所要時間 30分~40分

小学校低学年が乗れるほどの大きさ!【大鬼蓮】

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海地獄エリアでは、温泉熱を利用し、アマゾン地方原産のオオオニバスや熱帯性睡蓮を栽培しています。

5月上旬~11月下旬には開花するとのことなので、その時期を狙ってもよさそうですね。

立ち込める煙は、まるでアマゾンを訪れた気分に?!

20㎏まで乗れるという日本一の大鬼蓮は、その大きさに驚くこと間違いなしです💡

また無料の足湯もあるため、歩いて疲れた時や寒い時にもぴったり。

タオルは200円から購入可能です。

別府地獄めぐり②【鬼石坊主地獄】

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明治以降は「坊主地獄」として名所になっていましたが、一度閉鎖し新たに「鬼石坊主地獄」として再開しました。

灰色の熱泥が沸騰する様子が”まるで坊主頭”であることから「鬼石坊主地獄」と呼ばれるようになったのだとか✨

どろ~っと沸騰する様子は、なんだか神秘的です。

■鬼石坊主地獄

泉質 ナトリウム、一塩化物泉
泉温 約99度

おおいたブランドを地獄で蒸した【冠地どりまんじゅう】

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「鬼石坊主地獄」のエリア内には休憩所や足湯があるため、地獄めぐりの休憩にはぴったりなスポットです。

大分県畜産試験場が4年かけて誕生させた大分県の地鶏・冠地どり。

そんな冠地どりを使用したまんじゅうを地獄で蒸した「冠地どりまんじゅう」は、ここでしか食べられません✨

大分の名産を地獄で調理した絶品グルメは必見です!

別府地獄めぐり③【白池地獄】

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青みを帯びた白色のカラーが特徴的な「白池地獄」は、風情ある和風庭園の中にあります。

噴出時は透明なお湯ですが、池に落ちる際、温度と圧力の低下によって青白く変化するのが、青白さの原因なんだとか。

地獄の中でもひときわ洗練された雰囲気で、その美しさに息を呑むこと間違いなしです!

■白池地獄

泉質 含ホウ酸食塩泉 塩化ナトリウム、ケイ酸、重炭酸カルシウムを含む
泉温 約95度(噴出口)
観光所要時間 20分

最大4mの巨大魚?!【熱帯魚館】

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白池地獄エリアには、ピラニアやアロワナなど16種類の熱帯魚を観賞できる熱帯魚館があります。

大きくなれば4mにもなる巨大魚・ピラルクは必見!

そのほか、歴史ある美術が展示されている二豊南画堂や、鉄輪の蒸し湯温泉を設けたとされる一遍上人像も鑑賞できますよ。

別府地獄めぐり④【鬼山地獄】

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別名「ワニ地獄」とも呼ばれる「鬼山地獄」には、名前の通りそそり立つ鬼のモニュメントがあります。

それ以上に驚きなのが、エリア内に約80頭のワニがいること!

「鬼山地獄」は、大正12年に日本で初めて温泉熱を利用してワニの飼育を始めました。

令和4年6月18日(土)からは、毎週土・日の10時にワニの餌付けを見られます。

普段は見られないワニの姿にトリコになってしまいそう!

■鬼山地獄

泉質 ナトリウム
泉温 約99.1度
観光所要時間 20分~30分

約80頭!迫力あるワニたちの姿【ワニ】

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富永一朗画伯により名づけられたワニ・イチロウは、平成8年に世界一の長寿である71歳で亡くなりました。

みんなに愛されたイチロウは、現在マレーシア伝統家屋内で剥製となり展示されています。

一番の目玉は、現在3代目のイチロウ。

全長4m・体重は500㎏とかなり目立つので、ぜひ探してみてくださいね💡

別府地獄めぐり⑤【かまど地獄】

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泉温98度の温泉が噴気とともに湧出する「かまど地獄」では、1丁目~~6丁目までさまざまな湯の池が楽しめます。

その昔、竈門八幡宮の大祭に、”地獄の噴気”で御供飯を炊いていたことが名前の由来とされています。

♨かまど地獄にある温泉
かまど地獄1丁目(90℃):茶褐色の熱泥地獄
かまど地獄2丁目:岩の間から100℃の蒸気が出る地獄
かまど地獄3丁目(85℃):コバルトブルー色の地獄
かまど地獄4丁目:色々な種類の粘土が溶けだした色の地獄
かまど地獄5丁目:池の色が変わる不思議な地獄
かまど地獄6丁目:赤っぽい熱泥地獄

 

■かまど地獄

泉質 含芒硝弱食塩泉(ナトリウム-塩化物泉)
泉温 約98度
観光所要時間 30分

煙を浴びる!お湯を飲む!【体験コーナー】

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かまど地獄の最大の魅力は、温泉を体験できること!

かまど地獄の煙の実験コーナーや、80度の温泉を飲めるコーナー、さらには手・足の蒸し湯など、かまど地獄の温泉を直に楽しめます✨

のどや肌の湯は美容や保湿効果もあるので、ぜひ一度体験してみてください!

また、エリア内には温泉ピータンや醤油プリンなど、ここでしか食べられない逸品も。

記念撮影スポットも多く点在しているため、「観る・食べる・撮る」を一度に堪能したい時にぴったりです✨

 

別府地獄めぐり⑥【血の池地獄】

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日本で一番古い天然の地獄が「血の池地獄」です。

名前からおっかない印象がありますが、まさに名前の通り赤い熱泥の池ですね🔥

地下の高温・高圧下で化学反応を起こした結果生まれる「酸化鉄」「酸化マグネシウム」などを含んだ赤い熱泥。

地層から噴出したり堆積した結果、池一面が赤く染まったんだとか!

■血の池地獄

泉質 酸性緑礬泉
深度 約30m(粘土のため最深部不明)
泉温 約78度
観光所要時間 30分

乾燥しがちな季節に【血の池軟膏売場】

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売店が多い地獄めぐりの中でも、きわめて特殊なものを買えるのが「血の池軟膏売場」です。

なんと、血の池地獄から湧き出る、粘土で作られた軟膏が売られています🔥

かゆみどめや虫刺されなど皮膚病に良いとされているのだとか。

また、血の池温泉水はお湯をそのままろ過してボトリングされているので、内側から血の池地獄を楽しめますよ。

無料の足湯もあるので、ちょっとした休憩ができるのも嬉しいですね。

別府地獄めぐり⑦【龍巻地獄】

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別府市の天然記念物に指定されている間欠泉が「龍巻地獄」です。

「間欠泉」とは、一定の時間をおいて周期的に熱湯や水蒸気を噴き出す温泉のこと。

豪快に吹き上がる熱湯と噴気に、驚くこと間違いなし✨

噴き出す熱水は屋根で止められていますが、約30mほど噴き出す力があるそうです♨

■龍巻地獄

泉質 含食塩酸性泉
泉温 約105度(噴気)/地下熱水150度
観光所要時間 30分~50分(噴出のタイミングによる)

フレッシュみかん100%のジュース【ジェラートショップ】

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エリア内を鮮やかに彩るつつじの花や、2,000kmを旅すると言われている蝶・アサギマダラなど、自然や植物にも触れられます。

また、龍巻農園の果樹園で収穫されたフルーツを使用したジュースやジェラートを味わえるジェラートショップもあるので、喉を潤すのにもぴったりです。

季節限定のみかんや珍しい商品が売られている売店もあるので、ここでお土産を買ってもよさそうですね♪

別府地獄めぐりを満喫しよう!

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7つの地獄を巡る「別府地獄めぐり」。

1000年以上も昔から動いている地獄は、迫力満点です。

1か所1か所じっくりと巡り、別府温泉の魅力を味わいましょう。

 

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